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『進化を続ける永遠の未完成』

先日のロケで行った青森市のSAIGON(サイゴン)で見かけた日本酒メニュー。

青森にある銘酒「田酒」のキャッチコピー。


『進化を続ける永遠の未完成』


私にとってお酒は非日常のものなので、始めて見かけた時は心が震えました。

よくFacebookとかでビールジョッキを持って写真に写ってますが、他人のジョッキを借りていることが多く、実は飲んでません。

酒豪に見られますが、酒は苦手です。ビールジョッキ2杯飲んだら次の日は午前中は二日酔い確定ですから。。


さて、”永遠の未完成”について。


野菜や米、なんでもいいんですけど、植物には種があります。

植物は子孫を残すために、熟します。そして実を落とし、腐って(枯れて)種を土に落とします。つまり、「登熟」と言うのは植物の摂理です。


一個前の記事に「企業に寿命があるのではなく、事業に寿命がある」と書きましたが、それにも共通している部分はあると思います。

お客さまのニーズの変化に対応してビジネスモデルを変えていく必要があります。


「登熟=完成」しまったらあとは腐るだけですから、それほど怖いものはない。


加えて、日本酒は”菌”と”材料”が欠かせないもので。材料は米ですから、自然が作るものです。だからお米は毎年微妙に味が違います。だから酒も毎年違う味になりますよねきっと。


完成させないことの大切さ。


いや、商品そのものではなくて、農家と同じで杜氏さんにとってもいつまでたっても技術は完成しないモノなのかもしれないし、逆説すると「完成することの難しさ」になるんでしょうか。


ま、需要現場が進化し続けるものに対して、供給現場の進化が終わるわけないですよね。


いつまでも変わり続けないといけないと思います。

仕事の方法も。出力の仕方も。

”地域(ローカリティ)”という言葉の範囲も、世界基準で意識を持たないと。

市町村単位でなく、県レベル、東北レベルで一丸となる必要がある場面がきっと来るし。

既存の枠組みの外を見れる人は、その視点で進まないと地域の進化が終わってしまうし。


ということで、「常に新しい風が吹く場所を探しながら、未完成のまま人生を突っ走る!」のが理想ですね。


田酒のコピーを考えた人に会って話ししてみたい。。w



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