ここ1年、ず〜っと考えていること。コロナ禍でますます求められた経営能力。
前も書いてきたし、youtubeでも話していることですが、経営者にしかできないことは「お金を借りること」です。
で、経営者に必要な2つの能力は
①危機管理能力
②問題解決能力
だと感じてます。リスクマネジメントはもう絶対必須。今から通る道にどれだけのリスクがあるのか、情報を集めて構築して光のある方向の輪郭をはっきりさせて、「冒険」を「挑戦」に変えて導いていく力。
もう一つは問題解決能力。
解決する為にはまずは目の前に問題がないといけません。
あったとして、どんな問題なんでしょうか。
法人を船に例えるなら、現状の航路や船の体力を維持するための問題。
または、新しい航路を導き出すための問題。
問題がない時点で経営者である必要がないです。
例えば農協の常勤じゃない理事さんとか、どうなんでしょうか。
既存の問題には当たってる人がいるかもしれないが、新しい航路の開拓で問題の壁にぶつかりまくっている人はいるんでしょうか。もちろん、企業にはどっちも大事です。
さて、自分は去年初めて県の総合計画審議会の産業雇用部門の委員を仰せつかって、たくさんの優秀な実績を持っている大学教授や経営者の皆さんに囲まれて、コロナ禍になって、
【県に提言していくのは「経済の復旧」ではない、「元に戻ること=退化」だ。新しい場所を作っていかないと】という議論姿勢はとてつもなく刺激になりました。
初めから、第2波、第3波ありき。終息を期待しての提言なんて一つになく『もしもコロナが100年続いたら』的な想定をしながら、それぞれの産業がどの方向をむくべきか、といった提言書をまとめる為に議論しました。自分は農業者代表なので、議論といっても意見を述べるだけなんですけどね(笑)。
開拓者は絶対傷だらけになる。「世の中にないものを作るんだ!」というエネルギーが必要だし、体力も、それよりも気力が必要。
問題がなくなった時点で、おそらく経営者として終了なんだなと思います。
さて、水田の水位センサーを自社で開発してみました。
PCのプログラムとかが得意な社員がやってくれました。問題がないところから、自分に問題を課せて、それを乗り越えていく。とても重要なことです。これ、社命ではなありません。「自分で興味があるからやってみた」です。こういうベクトルを運営に活かしていかないとと思います。

テストは成功。
あとは基盤を使わずに直接ハンダ付けして、部品代をカットすれば2,500円程度でセンサーが作れます。今季は活躍してくれるはず!楽しみです。
家族経営だった時は「土づくり」
法人経営になったら土を作るための「人づくり」が先にあります。
コレはまったくの別世界。
問題は常にある。誰のための、なんの為の問題なのか。
きっとその向こう側にあるのが「企業の存在意義」ですよね。
信念は変わらず。でも、存在意義は時代に合わせてニーズが変われば変えていく必要がある...そんなことを考えながらアスパラ採ってました。