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「農家のボンボン」

「テレビ忙しくて農作業やってる時間ないでしょ?」


ってよく言われるんですけど、1週間に一回のコーナーなので、単純に収録の為に時間を使うのは1週間に1回です(笑)


どのくらい田んぼやってるの?と聞かれて「57haくらいですね」というと、「え!?」と唖然とされます。普通それくらいの規模の農家になると、テレビに出てる時間なんてあるわけないからです。


なぜ出来るのか。


日中は社員が農作業を進めてくれるからに間違いはないんですが、それでもテレビがない日は常に農作業しているわけで、毎週90時間くらい働いてます。4:00に起きてすぐ出社。18:00過ぎまでは確実に働いてます。おそらく、サラリーマンだと労働基準法にひっかかるからこんなに労働できないはず。オレちゃんと働いてますから(笑)



「タクロンさん、農家のボンボンなんでしょ」



と言われた事がありまして。...しかも農家に(笑)

イメージってすごいなぁと感じた瞬間でした。


オレは高校3年の時に祖父が破綻したせいで、家と土地と農地は競売にかかってしまって。

就農した時はオヤジの代になってそのとんでもない借金を返すところから始まりました。


「儲けている」と「稼いでいる」は違います。


労働の対価ですから。


農家のボンボンってすごい言葉だなぁと改めて思います。

今の時代、そんなの存在しないでしょ(笑)

ボンボンの時点でその家は絶対農家じゃないよ(笑)



「社長は遊んでるものだ」


サラリーマンが言ってるコレを聞いてて悲しくなります(笑)

そんなわけない。


雇われ人にはできず、経営者にしかできない事があります。


それは「お金を借りる事」です。


経営している、ちゃんと回している、時には自分が連帯保証になりながら。

コレってめちゃめちゃすごい事ですよ?


会社は人が育てるものだけど、人を育てるのもまた会社で。

学校と同じなので、人の教育ができないと潰れてしまいます。



作る事 → 農学生命科学

運営する事 → 経営学

売る事 → 経済学



農業法人の社長がやる事 はこの3ジャンルだと思っていて。

従業員ができることはどれなんでしょう?

経営陣がやるべきことはなんなんでしょう?


農協が革新的な一手を打てない理由は、経営陣が農家で構成されているからです。

この3ジャンルを全て網羅できる人なんて絶対いない。いたとしても「億」に達するの経営規模は絶対支えられない、と思ってます。


地域産業界に持続可能な法人格を作りたくて動いてます。


朝から長くなってしまった。。


画像は先日のロケで激ウマだったつがりあんメロン「アーバンデリシャス」です。

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